堰を越え勢いよく鮭上る
盆栽を仮設に並べ冬日没る
相当の数の鮭が毎日上っている。今日も百羽くらい鴎がいたかもしれない、あれだけのごちそうはそうはないだろう。熊は冬眠する前に鮭を食べる。それがエネルギ-となることがわかる。鮭を食べて脂肪をエネルギ-源とする。ともかく鮭の数は本当に多い。普通は河口でとっているからここまでは上らない、自然の状態だと産卵する数が限られるから多くは帰ってこないから人間の手で産卵させてやる。でも今年は浪江でも放射能汚染地域は産卵させないとすると上ってくる鮭はどうなるのだろう。そもそも魚に放射能がどう影響するかわからない、鮎なんか一年の寿命しかないのだからそんなに影響するものなのか?人間は長く生きるから放射能が蓄積されるから20年後にガンになるとかなる。
でも動物とかはどうなるのか、みんな20年なんか生きない、魚なんか寿命が4年でも長い方だろう。
放射能汚染は何か素人にはわかりにくいのだ。別に水はきれいだから意識されないのである。
夜も鮭は上っている。あの堰を越えたらさらに勢い良く上ってゆく・・・
仮設は一年半立ったらなんかなじんできた。人間の生活はどんなであれ長くなるとそれが普通になってくる場合がある。異常なことでも長くなるとそれが普通になる。仮設はやっぱり昔の長屋なのだろう。仮設で面白かったのは80才くらいの老人が仮設はいい、仮設で死にたいとまで言っていた。
なんでだろうと思ったら仮設だと昔の長屋みたくなるから一人暮らしでも声をかけてくれる、心配してくれるからである。長屋にはプライバシ-はないが家族みたくなってしまうようなところがあった。今はまず一人暮らしだと誰も相手にしない、だから家族のいない人は本当に孤独になって孤独死になってしまう。そもそも歩く時代は遠くに行くことがないから近くでまにあわせるほかない、近くの店で豆腐屋であれ魚屋であれ野菜であれ買ってまにあわせていたのである。隣近所であり歩くと近いように見えても遠くに行けなくなるからそうなる。だから日常の生活は近間でまにあわせていた。そういう生活は互いに気づかう生活になっていたのである。
今はみんな車だから近くは疎遠になるのだ。近くに頼る必要がないからである。通販だってアマゾンで500円でも送料無料だから変だなと思った。車がなければ通販の方がいいとなる。そんな生活は何か異常なのかもしれない、何かあったら配達されなくなり近くの店がなくなったらモノの買いなくなるような時がくるかもしれない、そういう不安があるのだ。TPPなんかもそんな延長上にあるのだ。自国で食料をまかなわないで外国に頼っていたら何か今回のような大事故とか災害があったらどうなるのだろうという不安である。そんなに遠くを頼っていて大丈夫なのと思ってしまう。これはやはり人間としてまともな感覚だろう。
仮設には盆栽があっているというとき日本人的なものが長屋から生まれたものが多いかもしれない、義理人情なんかも長屋から生まれたのかもしれないし、落語もそうだけどそういう社会は忘れられてしまった。義理、人情などといってもそれはやはり時代環境が作ったものだったのである。今のような社会はまず人情などはぐくめないのである。
なんか老後はやはりそうして遠くに行くの億劫になる。何か自分も自転車で行くのが疲れるのだ。どうしても家で過ごすことや近くで過ごすことが多くなる。だから近くが大事になる。医者だって近くだと助かるけどここではそうはいかない、二軒しかないので困る。高齢化社会はマイナス面ばかり指摘されるけどいい面も必ずあるのだ。それは今までのこうした遠くを頼る生活がいいのかということである。遠くばかりに眼を向けて近くがないがしろにされていいのかということである。なんかそういう生活など高度成長時代から延長の生活を見直す必要がある。高齢化社会は社会として今までとは違うモデルを立案する必要がある。ただ急激になるからそういう準備すらできていないというのが実情である。だから相馬市の長屋風の住宅がいいなとなる。それから室内で楽しむものも必要となる。やはり音楽にこるとかがいいのかもしれない、音響室を作るとか内面化してゆくのが向いている。
インタ-ネットの世界の音楽が無料で聞けるのはいい、毎日変わったものが無料で聞ける。音を良くすれば毎日楽しめるのである。
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