原発事故は人類史的テ-マとして必然的に起こった
(一千万の東京を維持するには原発は不可欠になった)
ウルクの王ギルガメシュは、ウルクの繁栄を願い、盟友エンキドゥとともに香柏(レバノン杉)を得るために、香柏の森の守護者(半獣半神)のフンババを退治に出かけることを決意しました。戦いのために、ギルガメシュは、エンキドゥと刀鍛冶を訪れて、3ビルトゥ(90Kg)の強力な青銅の斧と大太刀を作らせました。その他の武器や防具を合わせて、10ビルトゥ(約300Kg)を身に着けることになりました。
ギルガメシュ王がウルクから遥か2000qも離れたレバノン山脈までレバノン杉を取りに行ったのは、物語になるほどウルクの皆に認められた偉業だった
この辺で起きた原発事故は何なのか?これは一地域の事件ではない、人類史的事件であり事故だった。だから歴史をさかのぼれば森林の破壊とも共通している。現代に起きていたことは必ず過去にもにたようなことがあったのである。現代のことが現代だけに起きるということはない、過去の延長として同じことが起きていたのだ。森を破壊したというのがウルクという都市の建設のためだった。それが二〇〇〇キロも離れていたのだ。そんな遠くまで資源を求めて都市を建設する。これは全く現代と通じている。東京という一千万の都市をまかなうにはマネジメントするにはけたはずれのエネルギ-や資源が必要になる。そのエネルギ-を三〇〇キロ離れた福島の地に東電が原発を作り供給した。
森林ではないが原子力発電に変わったともなる。都市を建設するには莫大なエネルギ-が資源が必要になるのだ。それはロ-マ帝国時代もシリア辺りに建設した都市で回りの自然が枯渇したという例がある。それだけ都市は森林でもエネルギ-でも使うから自然環境が破壊されるのである。そのために都市の支配者はテクノクラ-トになる。科学者、技術者集団が支配者になる。
今回の原発事故でわかったように政治家が支配者ではない東電が支配者になっていたことでもわかる。政治家も東電によって動かされていたのである。もちろん官僚もマスコミもそうである。検察すらそうだった。創価のようなカルト宗教団体もそうだった。幸福の科学もそもそも科学とつくのだから原発推進をあからさまに主張している。それはなぜか?原発は巨大な文明を推進するものであり都市文明には不可欠なものだった。素朴な疑問としてどうして一千万の東京という都市が維持できるのか?そのエネルギ-は天文学的なものにならないか?それ自体異常に見える。そのエネルギ-を供給するには原発は不可欠でありもはや維持できないとなっている。これは別に東京だけではない中国でも一千万級の都市がいくつもある。そしてそこでは大気汚染に苦しめられている。これも人間が住むことの限界を越えている現象ではないか?仙台くらいなら何とか住める許せるが一千万の都市はもう人間の限界をはるかに越えている。そこに供給されるエネルギ-は資源は莫大なものになるのだ。それは東京でも中国でもそうした大都市を維持することは人間として限界である。だから中国でも原発をさらに増やす他なくなっている。
中国での大きな問題は電力事情だ。あまりにも近年、産業が急速に発展したので、電力が間に合わない。よくあるのは輪番制で、一週間の内、曜日によって電気が送られてこないことが多い。3月4月ごろ日本にあった計画停電のもっと大掛かりなものが、よく行なわれるそうだ。
2020年までにさらに100基以上を建設する計画もあるという
http://yoiotoko.way-nifty.com/blog/2011/06/post-181e.html
中国は石炭を使っていた。大同では雲崗石窟が有名だけど石炭の産地でもあった。その石炭採掘現場の街を通ったら子供がすすけた顔していた。石炭で汚れていたのだろう。一方で大同駅から出ると遊牧民が羊を追っていてテントを張っている。何かそうした混沌が中国にはある。古いものと新しいものが混在している。石炭の火力発電の大気汚染も激しいのである。北京などの今回の大気汚染も石炭による火力発電のためだという人もいる。まだ日本のように環境技術が発達していないから余計に汚れが激しくなるのだ。もう石炭では限界だから百基も原発を作るほかないとなる。あれだけの人口と都市を維持するには必然的に原発が必要だとなる。文明が巨大化して人口が増え大都市化したとき否応なく莫大なエネルギ-が必要になり原発なくしてやっていけないとなる。それがここで起きた原発事故のように空恐ろしい結果になることが予測されるのである。中国はいくら広くても住めなくなるという恐怖が原発事故になり人類滅亡に通じているのだ。
ギルガメシュは、エンキドゥと刀鍛冶を訪れて、3ビルトゥ(90Kg)の強力な青銅の斧と大太刀を作らせました。その他の武器や防具を合わせて、10ビルトゥ(約300Kg)を身に着けることになりました。
森の神を倒すためには技術力が必要である。それで技術はさらに強力なものとなってゆく。原発もにていたのである。原発を作るためにテクノクラ-ト(技術集団)が形成されて支配者となる。それがまさにこの地で起きたことなのである。それは日本の古代でもそうだった。この南相馬市の海岸地域で大規模な鉄の生産が行われその鉄を生産する場が今の火力発電所のあるところで発掘された。その鉄を作って蝦夷征服があり多賀城へと大和政権が進出したのである。そして天皇は鉄の王だった、王は斧の形をしていたというときまさにギルガメッシュの叙事詩とにているのだ。東西の文明でも必ず共通したものがあるのだ。時の支配者とはテクノクラ-トだったということで共通しているのだ。
鉄がないと農耕の道具も作れないから文明には技術が不可欠なものとしてありテクノクラ-トが支配者になる。それが文明を推進するがまた環境を破壊して文明を崩壊させる。そういうテ-マは人類がはじまった時から起こっていたのである。
陸奥みちのくの真野の草原(かやはら)遠けども面影にして見ゆといふものを 笠女郎(万3-396)
一見これが恋の歌で原発と何の関係があるのかと思うがそうでもない、草原とは地名であり渡来人が産鉄の技術集団が移住して来た地が草原だったのである。これは石巻にもあるからこことは断定できないにしても奈良から遠い地とは鉄を生産する、資源を求めて平城宮の都と関係していた。
草原という美しい場所ではない、生々しい資源を求めた場所だったのである。そもそも人間はそんなに遠くに美しいというだけで憧れることはない、現実的問題として生活の糧として必要だから遠くにあえて行くのである。
東京という大都会から原発をここに建てたのもにている。古代など現代とつながらないと思っても人類史的テ-マは共通して古代からすでに起こっていたのである。この辺は鉄をとるためにやはり木炭を鉄を作るための燃料とするから森林破壊があったり鉄を生産するためには田んぼが荒らされたりと自然破壊がつきものなのである。だから原発事故も人類史的テ-マとして必然的に起こったのである。それは予定されていたのである。単純に素朴に考えても東京とうい一千万都市を維持することはもはや不可能とさえ思う。それは中国でもそうだし無理があり原発百基も必要だとなりそれが最終的に致命的なものとして文明の崩壊が起きてくる。文明がもうそういう限界にきている。日本だって適正人口は六千万くらいだというのは本当だろう。人間が多ければ多いほどエネルギ-を消費するのだ。
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