過度な富の呪い
(文明も過度な富を求めた結果呪いがあった-原発事故もそうだった)
豊富な資源が経済発展に結びつかない原因として、イギリスの経済学者リチャード・アウティは以下のような事例があるとした。
資源に依存し、他の産業が育たない
資源確保の為過度な開発が進み、土地が荒廃する
資源確保をめぐる内戦や政治腐敗の進行
資源の富が宗主国に吸収される
石油はその国の富を国家に集中させ、物を作って売るのではなく、政治家や官僚を丸め込んで金儲けをするという文化をつくりだす
http://jijieigo.at.webry.info/200804/article_14.html
現実にその石油を産するところが豊になっていないというから石油の恩恵を受けていない、石油を産出してもその国の富になっていないのだ。災いの面も大きいのである。黄金が必ずしも富とはならない、これにも呪いが隠されていた。スペインはインカ帝国などから黄金を集めて一時期富んだが没落した。黄金だけを集めても国は豊にならない、産業革命を起こしてプロテスタントの勤勉をエ-トスとしたドイツやイギリスが豊かな国となった。そこには資源はなかったのである。アメリカが豊になるのはわかる、それだけの広大な土地と資源があったからだ。でも資源のない国でも豊になることができた。
日本は資源がない、国土狭いけど効率よく利用することで生産性をあげ米の品質を世界一にした。
狭い国土でもそれなりにうまく利用すれば豊にもなれるということである。
今回のたまたま自分が書いた童話で言いたかったことは過剰な富、過度な富は危険でもある。
それが滅びに向かっていた。狭い範囲で蟻が餌を求めていればそれなりに生きることができた。
ところが過剰な富、甘いものがふんだんにある所に吸いよせられるように集った結果、その蟻の巣は消滅した。蟻の不思議は餌がなにもないようなところでも生きている。そこにも神は餌を与えているのだろう。そういう狭い範囲でも生きるための糧を蟻に与えている。それが神の摂理なのだろう。
そこに過剰な富が与えられるとその富が呪いとなる。危険なものとなっていた。
それは人間社会にも言える。石油が欲しいとはるか中東に行くにしても危険がともなっていた。実際にテロで死んだり戦争にもまきこまれもした。石油は甘い蜜であり過剰な富だったのである。
過剰な富は一個人でも呪いとなる場合がある。遺産相続で兄弟の殺し合いまでになるのは何も特別なことではない。それは突然過剰な富として与えられるからそうなる。
そして文明そのものが現代は過剰な富を追求して得た。甘いものがふんだんにありありすぎる。それにむらがり度をこしている。原発もその甘い蜜だった。過剰すぎる富をもたらすからそこにむらがったのである。それが事故につながりとりかえしがつかないものになった。もし江戸時代のような鎖国でもしていたら限られた資源で工夫して生きていたらそれなりに自然は破壊されず平和に生きられたろう。鎖国時代の評価は別れる。でも世界史では特異なものとして評価されるだろう。それは島国ということで成し得たことだった。島国が一つの宇宙となり自給自足の世界を作った。自給自足というときでもそうだったが地域地域が自給自足だったのである。そういう世界は他者を頼りにしないから地域で自給自足なのだから遠い地球の裏側の情勢などに左右されないのである。
グロ-バル化の問題は巨大な富が過剰な富がもたらされるにしろ石油のように地元で活かされない、富にならなかったとか、世界で貧富の差が拡大して新しい奴隷制が生まれたとかいろいろあった。
世界から商品が入るにしてもそれが新しい安価な奴隷制によってもたらされたものでありその商品にはその奴隷となった人たちの汗がしみこんでいるとなる。でもそれを意識すてることはできない。
労働というのは例えば野菜一つ作るにしても苦労して作った人はわかるが消費する人はただ金で買えるものとしか思わないのだ。グロ-バル化した世界では地球の裏側でどうして生産しているかなとわかりえようがないのだ。しかし世界は市場化してすべていやおうなく組み込まれているのも現実である。テレビ一台のために少女が売られるというのもグロ-バル化経済の結果である。グロ-バル化経済にはそうした暴虐的に貧しい国を経済的に侵略する仕組みがある。金の価値でも十倍も違うからそうなる。カンボジアでは5ドルで少女が買えるとか世界中の中高年が集まっている。これもグロ-バル化経済がもたらした異常な光景である。こんなことから世界を支配しているのは巨大企業でありロスチャイルドやロックフェラ-が影の支配者だといわれる。信じられない巨額な富が一部に集中するのが
グロ-バル化経済なのである。マネ-ゲ-ムでもそうである。マネ-を右から左に流すだけで巨額の収入を得る、一方で奴隷化されて食うや食わずの人が世界にはまだ多い。グロ-バル化経済の暗黒面も直視する必要があるのだ。
文明はあまりにも過剰な富を追い求めすぎたのである。それが文明の崩壊、滅亡に通じている。グロ-バル化経済とはあくなく人間の欲望を世界的にすべての国が求めることになった。それで自然は破壊されるし資源がある国でも豊になれなかった。世界的に欲望の抑制ができなくなった。これまでは距離を克服できないとかありその国々であるものでまかなうということが多かった。技術が発達して距離が克服されたとき問題が起きた。大航海時代は一面、新しい時代を作ったがヨ-ロッパによるアジアなどの富の掠奪でもあった。それはすでに日本の戦国時代でもそうだった。日本人が奴隷としてヨ-ロッパに連れ去られたとか最近メキシコで奴隷にされていた日本人の記録があったなどその頃からグロ-バル化経済は奴隷を作り出していたのである。
ともかく原発も過剰な富、過度な富であったが故に災いとなった。そこに群がったものはみんな災いとなった。そうした過度な富には呪いが隠されていたのである。もちろんあまりにも貧しい過去にもどれというのかとなるがそれとは別に過度な富を求めることが災いを生んだなのである。結局原発事故の被害地域はまた金でもめていることでもわかる。過剰な補償金が災いとなっているのだ。
富の無制限の過度な追求は災いを生むのである。鎖国時代にもどることはできないにしろ鎖国時代に現代文明は学ぶものがあり見直すものがある。過度な富を追い求めていけば危険になるしまた災いが生まれるのである。
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